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【Focus!!⑫】 福岡銀行 吉戒 孝 先輩
みなさまお疲れさまです！JCI FUKUOKA発信委員会の板谷です。
12回目の【Focus!!】✨✨今回は 言わずと知れた九州ナンバーワン金融機関 株式会社福岡銀行の吉戒孝先輩にお話を伺いました！！
昭和６２年にJCI福岡へ入会された吉戒先輩。恐らく今より様々なことが厳しかったであろうこの時代に サラリーマンとしてJC生活を駆け抜けた 想像を絶する当時のお話を たっぷりとインタビューさせていただきました。
それでは最後までお楽しみください😊
【大企業からのJC入会も…眠っていた入会当初】
Q.入会のきっかけを教えてください。
会社から勧められて入会しました。福岡銀行としては 知ってる限り2人目のJCメンバーですね。僕の前に一人いたけどしばらく途切れてて 会社から「どうか」と言われて…いや「どうか」じゃなくて命令やね(笑) 青年会議所って何なのかわからないまま「はいわかりました」という形で。
Q.当時はどんなJCでしたか？
会員が400人くらいいたんですよ。今は…260人くらい？僕はそれくらいが適正なサイズと思うけどね。400人もいるとやはりスリーパーが多く、僕自身もスリーパーでしたから。
最初入ってね、僕33歳くらいだったと思うんですけど 入って4年くらい寝てましたね。例会にたまに行く、委員会もたまに行くくらいで ほとんど活動してなかった。まあ正直ベースね、30過ぎの銀行員なんてね JCなんかやってる場合じゃないのよ(爆笑) いやほんとなんよ。そのまま書かれたら困るけど…（※詳細の掲載は自粛します）。青年会議所の例会って午後7時くらいからやるじゃないですか。まあ行けんよね。委員会もそうじゃん。で、委員会行ったら飲みいくやん。
平たくいうとさ、2代目のボンボンの集まりって感じだったんよね。正直言って。今でもあると思うけど、2代目あるいは3代目、だから金も時間もあるわけね。とてもじゃないけどこんな連中と付き合ってられないと思ってた。こういっちゃなんだけどカタいサラリーマンをやってるわけですから、金も時間もないわけね。入会する時は「なんでも領収持ってこい」って会社に言われるけど 結局ほとんど払ってもらったことないもんね。
事業やるっていうと下見にってなるじゃないですか。去年北海道にいったから札幌に行こうとか。そんなの銀行が出してくれるわけないじゃないですか(笑)休んで行くこと自体がマズいなってくらいで。だから結構自腹で行くわけですよ。領収書はもらっても仕方ないわけで。これ結構サラリーマン的にはつらいですよね。だけど行きがかり上「いいや」って行ってましたから。
JCは金がかかるっていうのがさ、やっぱ30代のサラリーマンは給料そんなに高いわけじゃないからね。そうすると付き合いにも限度があると。それは結構深刻ですよ。
【いざ理事選挙！ついに目覚めたサラリーマンJAYCEEのパイオニア】
Q.その4年後に目覚めたきっかけはあるんですか？
4年目に入った委員会で、たまさか気が合う人がいたりしてね。僕当時 理事選挙に2回立候補してるんですよね。2回とも当選しました。今もそうかもしれないけど事務所かまえて。当時は携帯電話ないから電話線をひいてアルバイトの女の子を雇って（一同「へぇ～～～」）。その時に「金のかからないJC運営をやるべきじゃないか」みたいなことをね、そうしないと要するに2代目のボンボンしか入れんやん。それはまずいんじゃないですかみたいなことを言って当選しましたけどね(笑)だから最初は寝てるっていうより仕事でいけなかったのと、時間も金もない、それで4年くらい行ってませんでしたね。
理事選挙に出るって言うのは当時は暴挙ですよ。サラリーマンのJC会員でね。今ではいらっしゃると思うんだけど あの頃ほとんどいなかった。まず選挙に金がかかる。どこの選挙だってかんじやろ？衆議院選挙かって(笑)金かかるし時間かかるしさ。そんなのサラリーマンの給料でやってられんやん。だけど行きがかり上そういう仲間ができてさ。出ろ出ろって言うから。
最初の選挙の時に委員長になって次の年に室長か。最後ラストイヤーがね、選挙もせずに事務局長かな。要するに執行部ですよね。理事長が総理大臣だとすると、専務理事が官房長官かな。で、事務局長は官房副長官みたいな。そんなかんじでしたね。
【最恐の選択！！仕事は「ほっぽらかした」】
Q.仕事と事務局長のバランスはどうやってとっていましたか？
まあちょっと銀行から徐々に離れてさ、はっきり言って銀行でもものすごいマズいことになったよね。なるよそりゃ！(笑)仕事を半ばほっぽらかしてね…例えばこども会議とか昼間のイベント多いでしょ？例えば出迎えに行くとかさ。「いってきま～す」て言ったら「お前どこ行きようとや」って(笑)そういう世界よ。非常にツラかったんですけど 途中から「まあいいや」って開き直ったのかな。これ個人の性格ですよ。サラリーマンとして限度をわきまえないかんと思う人も当然おるやろうし。私はどっちかっていうと限度をわきまえなかったんですよね。
最後開き直ってましたね。あともうどうせ1年だと思ってたから、会社の中で相当マズい立場になってましたよ(笑)その2年くらい前からマズい立場になってましたから。寝てる4年間はマズくないよね。暴れた3年間はずっとマズかったですね(爆笑)
Q.上司との関係はどうでしたか？
（食い気味に）マズかったですよ！(爆笑) いいわけないやん！メチャクチャ悪かったよ。例えば「京都にいきます」「何しに行くんだ？」ってなるじゃん。説明するのが…はっきり言って世間の人にはわからんよね。京都で何をするんだって。会社の評価も低かった(笑)
当時 伝説の福銀マンといわれてた方が僕の部署の担当役員で この人だけはJCみたいな活動に理解があったんだよね。でも専務取締役が理解してても30代のサラリーマンには意味がない(笑) 自分の真横とか 真上とか ほんとそこが理解されないと ダメじゃないですか。関係は非常によくはないよね。サラリーマン的にはJCなんて早くやめた方がいいなと思ってたんだけど 友達ができるじゃん。そうすっと行きがかり上さ ここで逃げるって言うのはさすがに男ぶりが悪いなって思うわけよ。だからもう…いいかと。あと1年か2年だしみたいなかんじで最後の3年はがんばっちゃいましたね。
銀行から僕の後も何人か入ってますけどね。僕はその人たちに「やめろやめろ」って言ってましたからね(笑) JCなんかやめてしまえ。ロクなモンじゃないと。要するにそれくらい冷めた目線はもってないと いかんというかね。だけど皆さんと付き合う時は目線がホント冷めてるとホント誰も相手してくれんもんねえ。だから 井川（株式会社大井不動産 会長・井川英治先輩）もそうだけど 仕事でもプライベートでも長く付き合ってる人間というのはその頃の人何人もいますよ。
この年になるとさ、昔話になって「頑張ってよかったねえ」てなるけど 渦中にいる人はそうもいかんですよね(笑) だけど…要領よくやれと言わんけど 会社の人には理解されないよね。はっきり言ってね。仕事によってはそれがプラスだと思う人もいるだろうけど…この人は社長なるって約束されてる人は別だけどさ、サラリーマンそういうことはないわけでね。なかなか、どこでバランスとって折り合い付けていくかってのは難しいですよね。
【走りぬいたJCライフ 得たものは…最愛の仲間】
Q.この人に出会えてよかったという方はいますか？
井川なんかは未だに月２～３回会ってますからね。大体ゴルフか飲みに行くんだけど今あんま飲みいけないじゃん。ゴルフはまあ 外だしやってますけどね。こないだも宮崎までゴルフツアーしましたよ。コロナ禍だし飛行機で行くとよくないじゃん。だから4人で行く中の１人がアルファード持ってたので 交代して運転していこう！ってなって。いい年した67歳のおっさん4人でさ 車で行かんよね普通(笑) 4時間！で昼間2日連発でゴルフして。アルファードに乗って帰ってくる。そしてサービスエリアでおりて必ずソフトクリームを食べる(笑) 会社の人間には見せられんよ(爆笑)
そんなバカげたことを未だにできるってのは 当時バカげたことをマジメにやってたっていうのかなあ。それも大きいと思うんですよ。もちろん中学高校の友達ともそういう関係ってあると思うんですけどね。いい年した大人になって知り合った人でそういう付き合いになることってあんまりないんじゃないかなあ。
でもおかげさまで 死んだら葬式に一番に駆けつけるような仲間ができたからね。そのおかげっちゃおかげですよね。あのまんま7年間寝とったらたぶんそうはなってない。ですよね。
今でもファミレクやってるでしょ？むかし派手やったもんね！沖合に船だしてそこから花火ぶち上げたりしよったもん。ああいうのは家族連れでくるわけでしょ？こどもがまだ大概小さいですよね。30代だから。中にはまだ乳飲み子だったり。奥さんの顔もわかったりするし。そういうのってなかなか大人になって関係できんよ。そういう意味ではよかったですね。
Q.現役メンバーに一言いただけますでしょうか。
コロナは必ず終わるはずなんでね。今は我慢っていってもJCは40までだから卒業してしまう人もいるよね。卒業してからの方が長いんでね。思い出に残ってる事業はあるけど その経験から自分に残ってるものって実はあまりないですよ。結局はできた友達だけだもんな。身も蓋もないけどさ(笑) 政策提言書とかも書いたことあったけどさ もうどこいったかわかんない(笑) 書くときは毎日のように委員会やって遅くまで紙つくって でも今どこいったかわけわからんし その成果物はどうでもいいっていうかね。とりあえず友達作るっていうのがあとあと残る財産だと思うんでね。
友達ってさ 作ろうと思って作れるものじゃないじゃないですか。同じ釜の飯を食うからできるんでしょうね。だからコロナであろうがなかろうがそういう意味では関係ないんじゃないかなあと思うね。青年会議所の事業なんて誰も期待してないから(笑) はっきり言って。その程度に考えた方がいいって。
Q.入会を迷ってる方に背中を押すメッセージをお願いします。
迷ってる人は お金がかかるんじゃないか、時間を取られるんじゃないかというのが大きなためらう理由になってると思うんですよ。それは今も変わってないと思うんだけど それは自分の関われる範囲で関わっていけばいいんでね。僕みたいに選挙にでたりしなくてもいいからそれぞれがね 関われる温度が違うんでね。青年会議所も温度の多様性を認めんといかんよね。体育会のノリでさ「なんでお前こんとや」とかやってたら人が離れていくんじゃないかと思うけどね。
＜あとがき＞
終始和やかな雰囲気で でも歯に衣着せぬ物言いでご自身のJCライフを語ってくださった吉戒先輩。同じサラリーマンとして頷ける部分も多く 吉戒先輩が声を大にしてくださったからこそ 私たちが無理し過ぎなくてもいい環境が今のJCI福岡にあるんだろうな と感謝の気持ちでいっぱいになりながらお話を伺っていました。
私もよく 会社のJC出身者から「やり過ぎるな」と言われるのですが その言葉の意味がわかっていませんでした。吉戒先輩のように やり抜いた人ほど「冷静な目線をもって活動しなさい」という意味で その言葉を私にくださっているんだな ということも今回の大きな発見でした。
仕事を「ほっぽらかして」でもJCに力を注ぎ 会社でも副頭取まで歴任された吉戒先輩と同じことをマネするのは難しいかもしれませんが 私も私のJCを最後まで全うしよう と強く胸に誓いました。
吉戒先輩 お忙しい中インタビューに応じてくださり 本当にありがとうございました！！
～【Focus!!⑫】福岡銀行 吉戒孝先輩～
インタビュアー：JCI FUKUOKA発信委員会 委員長 原翼
ラ イ タ ー：JCI FUKUOKA発信委員会 副委員長 板谷和樹
カ メ ラ マ ン ：JCI FUKUOKA発信委員会 委員 二塚征爾
JCI FUKUOKA発信委員会 委員 吉岡寛昭（福岡銀行）
