理事長ブログ

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2021年04月20日

担いを超える

都市圏に比べて、新しい生活様式の中、日常を取り戻しつつあった福岡もまた時短要請が始まります。第三次産業を主として発展を遂げてきた福岡にとっては、本当に辛い状況です。我々青年会議所の会員も、それぞれが責任ある立場として、この状況の中でも懸命に活動を続け、明日の福岡のために準備を進めてくれています。そんな全てのメンバーに心からの感謝を申し上げます。ありがとうございます。

青年会議所は1年間で役職も変われば、担いも変わります。いわゆる単年度制です。この単年度制は時に歯がゆく、時に好循環を生み出すものでもあります。

 

私は本年、理事長という役職を会員の皆様からお預かりし、日々公務を行っております。その公務も理事長チームという存在によって、一つ一つを行うことが出来ています。

理事長チームは例年人数は異なりますが、基本的に理事長、専務理事、事務局長、常務理事、セクレタリーで構成されます。このチームとの時間は、家族と過ごす時間よりも多くなることも決して珍しいことではありません。そして、そんなチームでも、例年に比べると思うように経験を積むことが困難になっています。

本来であれば、昨年の10月には全国大会、11月には世界会議、今年1月には京都会議。これらは未来ある常務理事、セクレタリーには本当に大きな経験になりますが、全てWEBに変更となり、その他顧問先の方々へのご挨拶回りも困難な状況でした。私も過去2013年にセクレタリー、2018年には専務理事を経験させて頂き、今年でチームは3回目ではありますが、立場が異なれば全て違った景色が広がって見えるものですし、当然今年のような状況も初めてです。

想うように動けないもどかしさは当然ですが、理事長としてチームを含めて、全ての会員が貴重な経験の場を失っていることに心が苦しくなる日も多かったのも事実でした。

そのような中、先月京都の地で行われた日本青年会議所の総会は、チームとして初めての遠くで行われる公務でありました。この総会に参加するためにチーム全員が綿密な行動スケジュールを計画してくれました。今年で卒業する私にとって最後の京都でもある可能性もあってか、本当に心がこもった設営をしてくれて嬉しかったです。

人のために、ここまでやれるものか。っと青年会議所に入会していつも驚いていたことが、この時代においても経験することが出来た貴重な機会でした。同時にチームとしても目標を定め、乗り越えていくことの大切さも感じました。

 

大変な時代。理事長チームの動きを含めて、各々の動きが見えにくい状況ではあるものの、如何なる時代においても青年会議所は、誰かに見て貰うためのアクションではなく、誰かのために起こすアクションこそ大切にしてきたのではないでしょうか。

担いを全うすることも当然のことながら、例年と比べることのできない時代だからこそ、これまでの常識、目に見えるモノだけを押し付けるのではなく、新しいことに挑戦する絶好のチャンスと捉え、その想いや行動によって、担いを超える結果を生み出すことを願っています。そのきっかけを与えてくれる一つが、青年会議所の常識にとらわれていない新入会員ではないでしょうか?単年度制の強み。血の入れ替えが、知の入れ替えとなる好循環もこれからの新時代にも必要不可欠であるからこそ、是非、新しく入会をしてくれたメンバーに心を寄り添い、耳を傾けて頂けたら幸いです。

これまでの青年会議所、これからの青年会議所を考え、アクションに移すのは今が最良なのですから。

 

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